施術に際しましては、こちらで用意してあります患者着に着替えていただきます。アクセサリー、腕時計などは外していただきます。
飲酒後の方、妊娠初期の方、重篤な疾患をお持ちの方、精神性の疾患をお持ちの方への施術はお断りいたしております。
極端な満腹時、空腹時の施術は危険があります。食事のタイミングはご自分で調整いただけますようお願いいたします。
施術とは、体に備わっている自然治癒力を引き出すきっかけを作り、治癒してゆく方向付けをするものです。確かに施術後には、ある程度の症状の変化はあります。時には「すっかり治った」と感じることもあるかも知れません。しかしあくまでも、治療とは治っていくための「きっかけ作り」と「方向付け」であり、本当の回復は施術によって引き出された自然治癒力によって起こります。ですから施術後はなるべく安静にお過ごしいただくことをお願いしております。
ハリとハリを置く受け皿は、全てディスポーサブル(使い捨て)の物を使用いたします。何かに感染する危険性は一切ありません。
施術者はマスクを着用しております。また、施術中には小まめに手の洗浄・消毒を致しております。
私達のような東洋医学系資格者の方向性は、「症状改善志向」と「慰安志向」に分かれます。両者の明確な線引きは難しいことですが、症状の改善に重きを置くか、気持ち良さに重きを置くか、の違いがあります。前者は病院的な雰囲気を、後者はいわゆるリラクゼーションサロン的な雰囲気を帯びます。
当院は症状改善を目的とした鍼灸院として設立し、継続しております。とは言え、施術しながら雑談もしますし、気持ち良くなって眠る方もおられます。「施術が気持ち良い」ということで定期的に通っている方も多くおられます。高い症状改善効果と気持ち良さの両立は、常に目標としているところであります。
施術初期には施術後に色々な変化が出ることがあります。眠くなるという程度の軽いものから、場合によってはこれまで痛みを感じなかった箇所に一時的に痛みが出たり、極端に体がだるくなることもあります。いずれも体が快方に向かう際の一時的な反応ですので、自然に治まります。
なかなか治まらない場合は、隠れていた症状が出てきたということになります。別途施術の必要がありますので、ご相談下さい。
私の行う施術は、特に機械を使うわけではありません。道具と言えば鍼ともぐさと、他にいくつかのものだけです。それで診察し施術をするわけですから、私自身の体と感覚が何より大切です。私自身がセンサーとなり、施術器具と化さねばなりません。「センサー・施術器具としての私」のバージョンアップのために、ずっと合気道を続けております。
合気道は「自分自身を感じること」「相手を感じること」、そして「一切にとらわれない事」の稽古です。
自然に、あるがままに…の稽古と言えるかも知れません。施術にも全く同じことが必要です。患者さんは一人一人違います。同じ人物でも、前回と今回では何か違う。鍼を一本打つだけでも、もうその前後でも何かが違います。
その一瞬一瞬を感じて、常にその瞬間にあった処置を行っていけることこそ、施術の理想形であります。その理想形に一歩でも近づく為の工夫としまして、私は合気道を続けております。
まえじ鍼灸院